「さくら研究ノート(近田文弘著/偕成社)」で気付くさくらの四季

 

少し前の記事「2020年春、実家の庭のサクラ記。〜この木どうなるねん〜」で、庭に植えられた桜の木がこのまますくすくと育ちすぎてしまったらどうなるのだろう…と懸念をしていた。

 

母にもどう考えているのか聞いてみると「よく知っているのね」…なんていいつついくつか本を出してきた。そのうちの一冊がこの本だった。母も一応、自ら庭に植えた桜の木について知識を集めてはいるらしい。

 

剪定のタイミングについて詳しくかかれているような園芸の本もあったが、私の好奇心を一番ひいたのは子ども向けの絵本のようなこの一冊だった。

 

「さくら研究ノート(近田文弘著/偕成社)」の著者の近田文弘氏は子どもや一般むけの自然観察会の講師としても活躍しているらしい。造園家でもある大野八生さんのかわいらしいイラスト図解で子どものみならず誰でも楽しく学ぶことのできる一冊だ。日本でよく植えられているソメイヨシノに的を絞り、さくらの花や葉や実、枝や幹の形状やしくみについて読みやすく解説されている。

 

 

「へぇ!」と思わずいいたくなることもたくさん。私はよく近所の公園で、上の写真のような桜の花が丸ごとおちているのを見かける。春先にそれを見かけると可愛らしくて思わず拾ってしまう。なぜこの形で落ちてくるのだろうと漠然と思っていたのだが、その理由がこの本を読むことでわかってしまった…。そうだったのか…という気持ち。そんな感想。

 

さくらは「春」や「花」についてがいつも大きくとらえられがちだが、この絵本はさくらの夏〜冬にかけても知ることができて、特に秋〜冬にかけての桜の木の解説はとても興味深かった。サクラは秋には次の春の準備をもうしているらしい。その上で冬には眠りにつくのだとか。

 

春に花を咲かせるだけでなく、実をつけ種が育ち、次の春に向けて準備していく…という一年のサイクルに目をむけるとまたこの木たちが愛おしく思えてくる。花を咲かせる春以外も、だ。

 

桜の木を自分の庭で育てることとどう付き合っていくべきか?…という自分の理由から読み始めるにはちょっと違うかなという本ではあったのだが(でもその件で参考になる部分もありました!)、解説もわかりやすく、イラストも愛らしく、読みやすい。

 

口コミやレビューでも、やはり子どもたちの学習におすすめとの意見が多かったです。でも大人になっても知らないこともあると思いますので、さくらについて知りたいという人なら誰でも最初の一冊におすすめ!